優秀な健康食品であるきび酢
きび酢と聞いてそれがどういうものだかすぐわかった方はどのくらいいるでしょうか。きび酢とは、沖縄地方では有名なさとうきびが原料で作られたものです。きび酢はさとうきびしか使っておらず、あとは空気中の酢酸菌や天然酵母で発酵させ熟成したものが完成品となります。2年以上熟成させなければならないので大変手間がかかります。原産地は奄美大島のかけろま島です。
きび酢の主要成分は、酸度が4~5%と普通で、アミノ酸が0.5~2%と多く、エキス分が5~10%と普通の配分です。きび酢には、ミネラルが沢山含まれており、さらにポリフェノール、オクタコサノールという脂肪燃焼成分とストレス緩和に効果がある成分が含まれています。このオクタコサノールのおかげで、脂肪を燃焼させることができるのでダイエットがしたい方にはうってつけです。また、豊富なミネラルにより身体のむくみを内側からスッキリとってくれます。
塩分は少ないのと、マグネシウムやカルシウム、カリウムが成分として含まれるため血圧を下げる効果もあり血圧の高い方にもオススメの飲み物です。またきび酢の原料のさとうきびに含まれるポルフェノールは抗酸化作用の効き目が高いと言われています。さらに最近では抗がん作用もあると言われている優秀なお酢なのです。
【寒い冬にピッタリの煮込み料理 Part2】
豚肩ロースの煮込み
□材料(4人分)
豚肩ロース肉のブロック:400g 、塩:小さじ1 、小麦粉または片栗粉:適量 、しめじ:1パック、エリンギ:2本 、タマネギ:1/4個、にんにく:1/2片、オリーブオイル:小さじ4、バター:大さじ1、イタリアンパセリ:適量
(A) 赤ワイン(料理用の安いものでOK):1カップ 、水:1/2カップ、きび酢3/4カップ 、砂糖:大さじ1
□作り方
- 豚肉を1cmの厚さに切る。しめじを小房に分ける。エリンギは半分の長さに切ってから薄切りにする。タマネギとにんにくも薄切りにする。
- 豚肉に塩と小麦粉(片栗粉)を振る。フライパンでオリーブオイル小さじ2を熱し、中火で片面ずつ2分焼く。取り出したらフライパンをペーパータオルなどで拭いて綺麗にして、新しいオリーブオイル小さじ2を加える。オイルが温まる前ににんにくを1分程炒めて、タマネギを加えて更に2分炒める。
- (2)にきのこを加えて中火で更に2分程炒め、肉を戻し入れる。
- (A)を加えて強火で5分程煮立たせたら、弱めの中火で10分程蓋をして煮込む。
- (4)にバターを加えて一煮立ちさせたら完成。
- 器に盛ったらイタリアンパセリなどを添える。
■ワンポイントアドバイス
きび酢がない場合は寿司酢でも代用可能です。その場合は酢自体に砂糖が含まれているため、(A)から砂糖大さじ1を抜いてください。
ほくほくあったかやわらか手羽元
□材料(4人分)
手羽元:8~10本、こんにゃく:一枚、厚揚げ:一枚、卵・4個、ごま油・きび酢:適量(A)お水:1と1/2カップ、きび酢:1/2カップ、醤油:大さじ2、砂糖:大さじ1、みりん:大さじ1
□作り方
- 卵は沸騰したお湯で15分ゆで、殻をむきゆで卵を作っておきます。
- 手羽元は味を沁みやすくするため、フォークを刺し、裏表に穴を開けておきます。
- 厚揚げを包丁で一口大にカットします。こんにゃくは手で一口大にちぎります。
- 調味料Aを小さなボウルなどで混ぜ合わせた後、鍋に入れます。
- (2)で穴を開けた手羽元と③の厚揚げとこんにゃくを④の鍋に入れ、ひと煮立ちするまで中火にかけます。
- ひと煮立ちしたら弱火にし、真ん中に1cm角の穴を開けた厚手のキッチンペーパーで落し蓋をし、20分煮込みます。
- 落し蓋をとり、①のゆで卵をいれ、ポン酢を二周、ごま油を一周まわしかけたら完成です。 ■ワンポイントアドバイス ポイントはきび酢で煮ること!きび酢で煮ることでお肉がやわらかくなり、短時間の煮込み時間でもホロホロになります。こんにゃくは手でちぎるほうが、切断面が凸凹になり味が染みやすくなります。後にまわしかけるごま油とポン酢で味がまろやかかつ濃厚になります。