タンカンとはどんな果物?鹿児島の特産品タンカンを知ろう!

2017.11.15


こんにちは!奄美大島の魅力をお届けする、奄美物産です。

 

「タンカン」と聞いて、みかんのような果物が思いつきますか?だとしたら、なかなかの果物通ですね!

ではタンカンはここ奄美でたくさん生産されていることをご存じでしょうか?

 

タンカン作りは寒暖の差があって水はけが良い奄美の地に適しており、地元の特産品の1つでもあります。

タンカンってどんな果物なの?と気になる方、みかんとはまた違ったタンカンの魅力をたっぷりお伝えします!

 

 

 

タンカンの産地や旬の時期とは

タンカンは亜熱帯性に適した柑橘類で、中国の広東(カントン)省が原産地とされています。

日本では1900年前後、中国から南西諸島に移植されたのを機に栽培が始まったそうです。

その時に行商人がタンカンを「短い」「桶(おけ)」に入れて売り歩いていたため「短桶(タンカン)」と呼ばれるようになったと言われています。

また、中国語の「桶柑」や「短柑」の文字を充てることも多いようです。

 

沖縄のタンカンが有名で「南国のみかん」として親しまれるようになりましたが、実は鹿児島の方が主な産地なんです!

特に種子島や屋久島、奄美や徳之島などの離島で生産されており、全国の収穫量の約8割を占めています。

タンカンの収穫時期は産地のその年の気候にもよるので、各地で多少の違いがありますが、奄美タンカンは2月中旬~3月中旬頃にかけて一番おいしくなります!

 

 

タンカンの特徴とは

タンカンは、ポンカンとネーブルオレンジの自然交配種「タンゴール」の一種と言われており、果実の大きさは平均150g前後。

みかんよりやや大きめが多く、外皮は3~4㎜と硬く厚みがあってゴツゴツしています。

表皮は熟すと明るいオレンジ色になりますが、他の柑橘類よりシミや傷が付きやすく、見栄えが良くないものが多々あります。

くぼみがあったり大小さまざまであったり、形は違っても果実のおいしさに違いはありませんのでご安心下さい。

 

また、タンカンは南国だけで栽培され、本土にはあまり出回ることのない希少な柑橘類の一種。

オレンジに似た芳醇な香りと、一口食べるとあふれ出るジューシーな果汁が南国を感じさせてくれます。

果肉はやわらかくも一粒一粒がしっかりしており、甘いだけのみかんより少し酸味があるため、さっぱりした柑橘果実が好きな方にはぜひオススメしたい果物です。

 

 

タンカンの栄養素や美味しい食べ方とは

200gのタンカン1個だと、みかんの約2倍のビタミンC約100㎎が含まれています。

糖度は11%以上と高く、少ない酸味とさわやかな甘味のバランスが絶妙です。

 

皮が厚いので、食べるときはナイフで皮に切り込みを入れて皮を剥いたり、最初から何等分かに切ったりすると食べやすいですよ。

果肉周りの白いスジのような「じょうのう膜」という部分はとても薄いので、果肉と一緒に食べられます。

タンカンは果汁が多いため、冷やして食べると果肉入りのジュースのようで美味しいです。

 

タンカンは加工品も豊富

タンカンを使った加工品はたくさんあり、お菓子はゼリーやケーキ、クッキーもあります。

ジュースやジャムなどのタンカンを濃縮した加工品も人気で、お土産としても好評ですよ。

特にタンカンジュースは炭酸で割るもよし、お酒で割るもよし、さらにホットオレンジのように温めてもいただけるので万能に楽しめます!

 

タンカン狩りツアーもおすすめ

2月ごろに大和村(やまとそん)という集落でタンカン収穫や選果作業、タンカン加工、ジュース試飲を含むツアーが開催されます。

冬に奄美旅行をお考えでしたら、タンカン狩りが堪能できる2月のツアーへの参加もオススメですよ!

 

 

「タンカン」は糖度・酸味・果汁の三拍子が揃ったフルーツ

バツグンの糖度とジューシーな果汁、ほどよい酸味が揃っている上に美容に良いビタミンも豊富だなんて、タンカンは理想の柑橘フルーツだと思いませんか?

厳しい環境で育つほど、魚も野菜も美味しくなると言われていますが、タンカンも強い雨風が特徴的な奄美の環境で約10ヶ月間耐えた分、美味しさが増すのかもしれません。

 

タンカンは、収穫の時期に合わせて販売されます。

南国の自然をいっぱい吸収した美味しい奄美のタンカンをぜひお取り寄せ下さい!